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ナウルを巡るお話



こんばんわわんわわんわわんわん



今日は本日のゼミで出た悲しい島のお話を紹介。



天然資源と経済成長に関するお話に付随して。





皆さんはナウルっていう国を知っているでしょうか?



オーストラリアの近くにあるちっちゃな島国です。


14055925_2586940969s.jpg





この島はとっても面白いなりたちを持っています。




始めは太平洋に浮かぶサンゴ礁の密集地でした。

海にはカモメやアホウドリなどたくさんの鳥がいて糞をします。




14055925_2420185077s.jpg





このサンゴ礁の上に次第に鳥達の糞が堆積していきます。

そうして出来たのがナウルという島であり国です。

14055925_1135668202s.jpg





この島にも次第に人が住み着くようになりナウル共和国ができました。

太平洋の真ん中でのどかな生活が出来るように見えたこの国にとって、この成り立ちが不幸の原因でした。





皆さんは『リン』という物質のことをご存知でしょうか?名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。

このリンという物質がどうやら化学肥料には無くてはならない物質の一つならしいです。

現在、このリンの産出はアメリカや中国など少数の特定の国によって世界の9割程度が確保されています。



投機マネーの対象になったり、中国が100%の関税をかけたりと話題になった物質です。




このリンとナウル、一体どんな関係があったのでしょうか?






それは


鳥のウンコ


です。




そうです、この鳥のウンコに豊富なリンが含まれていたのです。

そのウンコが堆積して出来た土地ですので当然リンが豊富に含まれています。

つまり、ナウルの土壌は化学肥料の原料として高く売ることができたのです。




かくして1906年にリンの採掘が始まりました。

こうして豊富な天然資源に気が付いたナウルはこれを100年近く輸出し続けていたわけです。

そうすると島はどうなったでしょうか?




真ん中からガンガン掘っていきます。

しばらくするとリンを含まない珊瑚の層にぶち当たります。

そうすると人々はまた別のところへと掘る場所を徐々に広げていくわけです。


14055925_3559504719s.jpg





その結果どうなってしまったのか?

結局、ドーナッツ状にしか土地が残らなくなってしまったのです。



14055925_2109299568s.jpg






これ自体を不幸と見るかどうかは判断がわかれるところです。

なぜなら、彼らは大地を売ることによってそれだけ対価を得ていたわけですから。




実際、ある期間この国の一人当たりGDPは日本やアメリカを押さえて世界第一位になったほどです。

さらに驚くべきことに、ナウル政府がリンの採掘を行っていた1982-1990年の期間にいたっては、リンで得た収入を国民に支給していたため、国民は働く必要がなかったのです。



天然資源というもののおかげで得られた短期的な楽園とも考えられます。




しかしながら、ちっぽけな島の大地ですのでその資源が半永久的に採掘できるなんて甘い話はありません。


結局2000年以降産出量は激減。この島唯一のリソースが絶たれてしまったわけです。


もちろんナウル政府も手をこまねいていたわけではないのですが、どの経済政策も結果は芳しくありませんでした。。例えば、蓄えていた資産をおかしなところに投資してしまって失敗してしまうといった例があります。



結局のところ、島の面積自体ほとんどないうえに各種インフラストラクチャーも整備されておらず、外国企業の誘致もままならない状態です。


現在では海外からの援助にほとんど依存して国が成り立っています。

アフガニスタン難民を島に受け入れることにより外国政府より援助をもらっていたりもします。



これが現在のナウルです。






はたして、ナウルの人々の選択は『単純に愚か』だったのでしょうか?



短期的に見たら合理的な決断だったのかもしれません。


現在1単位土地を失うという損失と現在1単位土地を売ることにより得られるリターン

これらを単純に天秤にかけてリターンのほうが大きいと判断したから採掘に打って出たと考えることも出来ます。





ですが、島のリソースは有限です。



たとえば

島の大地というものが、ナウルの人々にとってはあまりに大きなモノに思えて、リソースが枯渇してしまうということを直感的に認識できなかった可能性が考えられます。



もしくは、各世代が利他的な動機をあまり持っていなかったのかもしれません。



つまり、リソースが枯渇するというのは自明に認識していたとしても

『自分達が生きている世代では大丈夫だろう。後の世代でなくなろうと知ったことか』

と各世代が考えていたかもしれません。




少なくとも現在のナウルが幸せな状態かと聞かれたらすぐにYESとは答えにくい状況のように思われます。





ここまでがナウルという島のお話でした。



これを太平洋に浮かぶちっぽけな島の単なる悲しいお話と捉えることも出来ます。



ぼくもゼミでこの話を聞いたときは興味深い話もあるもんだな~って程度の認識でした。

ですが、こうして文章に起こしてみているうちにどうも現在の地球の現状の寓話にもなりうるような気もしてきました。





多くの人々は

地球の資源が有限であることを認識しています。



ですが、実生活に結び付けて「『いつか』地球の資源が無くなったら困るから今日から節約しなくっちゃ」となる人は稀なんではないでしょうか。

少なくともそういった実感を持つのはぼく個人にとっては困難です。



同様に「ぼくの孫の孫の孫の孫の…孫の世代で資源が無くなったら困るだろうなあ。かわいそう!よし今日から節約しよう!」ともなり難いように感じます。




なんて考えたらちょっと怖いようにも感じなくも無いですね。


短期的に見たら一見人々は合理的な行動をとっているように見えるところに問題があるのかも知れません。

つまり、個人の現在のみの幸せの最大化のためにリソースを使っている。地球上の人間の活動を平均的に見たらそうなっていなくも無い気がします。



いずれにせよ悲しい島の興味深いお話であるように感じます。


皆さんはどのように考えますか^^?




さてさて、


なんでこんな記事を書いたかというとですね



最近



アプリの記憶スケッチにはまってしまったからです。




おわり


クリックしてくれたらうれしいぞい☆






思いついたままに書いたから経済学的におかしいだろうその説明とかマジレスきたらどうしようかとがくがくしている。
[ 2009/10/21 00:19 ] 未分類 | TB(0) | CM(3)
マジレスしてもいいんですが
多少事実誤認はあるものの、このブログの記事の主旨からみれば大きな問題ではないので、いちいち指摘はしない事にします。

経済が傾いたナウルを憂いて、我こそはと立ち上がった「志の高いナウル人」はとっとと海外へ出て行って、外国の安定した暮らしにドップリ浸かって帰ってこなくなっちゃうんです。いわゆる「人材の流出」です。その結果、ナウル在住のナウル人の政府依存度が強まります。政治に文句言ってばかりいるくせに自分では何もせず、結局政治がなんとかしてくれるんだろうと期待だけしてる。

今の日本に、とっても似ているような気がしませんか?
[ 2009/10/21 01:44 ] [ 編集 ]
はじめまして!

いや、こういうレスうれしいです^^ゼミでさっと出た話なのでどこか間違いがあるかもと思っていたのでそういったご指摘はありがたいです!

日本の現状と確かに似ていますね。現状、『優秀』といわれる方々は日本でのみ通用する能力というよりも国際競争力を持つような能力への投資に比重をかけているように感じますし。人材流出は実は自分の卒論のトピックにも近いものがあって興味深い話です。

文句ばっかり言って何とかしてくれるだろうという風潮は確かに感じますし、ぼく個人として非常に気に食わない状態だと感じています。

また何かあったらいらっしゃってくださいね^^
[ 2009/10/21 09:36 ] [ 編集 ]
絵!!わかりやすい!!
[ 2009/10/22 00:37 ] [ 編集 ]
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