ぼくと経済学と時々音楽

来年から経済学大学院に入院することが決まった人のブログ

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行動経済学入門




以前ぎゃん?か誰かが面白かったと言っていたのを覚えていてかどうかは定か出はないけど丁度学校の図書館にあったのが目について借りてきて読みました^^

何かここ数日は限定合理性等々行動経済学関係のレビューが続いておりますね。おそらく今日が一区切りです。


と言うわけで目次

  1. 行動経済学とは何か?

  2. 人間はどこまで合理的か?

  3. 近道を選ぶと失敗する

  4. プロスペクト理論

  5. 非合理な投資家は市場を狂わす

  6. 人間は「超」自制的か

  7. 人間は他人の目を気にするもの

  8. 心理学的アプローチの限界と今後の展望



この本ではまず初めに、伝統的なミクロ経済学および新古典派経済学が前提とする経済主体に対する3つの仮定,つまり無尽蔵な合理性,完璧な自制心,極端な利己主義がどのような結果をもたらし、私たちの直感や現実の行動にどういった面でそぐわ無いのかを俯瞰します。

それを踏まえて、より現実の経済主体の行動に近い形モデルを修正するにはどういったアイデアが必要か、どう言う風に仮定を緩めるのかと言うことが行動経済学の観点から説明されます。

伝統的な経済学が仮定する合理性をはじめとする数々の仮定を現実にそぐわ無いからと否定するのではなく、より現実に整合的なモデル・分析をなすために行動経済学もしくは心理学からの知見をどう生かせるのか?と言うことを伝えたいト言うのが趣旨であると思いました。

本書の中でも
こうした人間像を無批判に信用しても、現実の人々の行動や経済現象のすべてを説明できるわけではなく、合理性の限界や損失を嫌う性格、自分を律する能力の限界、相手の態度に対して自分の態度を決める行動原理といった心理的なファクターを人間像に加味することが必要であるというのが、本書の主たるメッセージでした。(P.219より引用)
とあります。

終章でも行動経済学は標準的な経済学と補完関係をもって、現実の説明力を強めて行くという形で発展するだろうと書かれています。行動経済学は面白いテーマが多いなと思いつつ、アドホックな議論も多いなと漠然と思っていたので、こう言った形で説明されると納得することが出きました。一方で、伝統的な経済学は強い仮定をおくことで論理一貫性を追求していますね。


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さて、少しだけ本書の中身に触れましょう。
といっても面白いトピックが一杯で全部を説明する気にはなりませんし、ネットにはいっぱい情報があるのでキーワードと特に興味を持った点だけ簡単に言及したいと思います。

キーワード親指の法則、最適化コスト、限定合理性、合理的期待、近似合理性、代表性の近道選び、少数の法則、アンカリング、認知不協和、プロスペクト理論、現状維持バイアス、心の家計簿、ナイトの不確実性、効率的市場仮説、行動ファイナンス理論、近視眼的損失回避性、双曲的割引、時間非整合性、相互応報的動機、平等志向

これらをぐぐれば多分色々でてくるんではないでしょうか?多分行動経済学は一般受けもイイので解りやすいページも少なくないでしょう。



さて僕個人的に興味を持った章は第5章非合理的な投資家は市場を狂わすです。

僕自身まだ勉強が足りないので経済主体は代表的個人でかつ合理的なマクロモデルしか取り扱ったことがありません。こういった合理性に関する議論はtwitterを始めとしてちょくちょく聞くようには成っていたので、合理性の仮定のまずい点もちょくちょく聞いていました。
こういった、話をきてい僕が勘違いしていたのが合理的か非合理かのオールおあナッシングなのかな?ってことでした。しかし、この章で取り扱われたモデルでは『少数の非合理な経済主体が多数の合理的な経済主体の存在する経済に存在する』というモノでした。

そして、ここで取り扱われたモデルの重要な含意は非合理な経済主体の数がたとえ少数であってもマクロの指標には大きな影響をもたらしうると言うことが示されたことです。

びびびって気ました笑。なんとうか、現実には合理的な主体も非合理な主体も存在していると感じるし、そういったいろんなタイプの主体が存在することで、伝統的なマクロ経済学で説明しがたい結果が現実におきているっていうのも説明できそう!と。


ただ、経済主体のタイプを増やすと途端に難しくなるらしいのでもっと努力が必要ですね笑。
目下、MankiwのSavers-Spendersモデルに興味があります。



というわけでレビューのつもりがおわりの頃にはマクロの話題になってしまいましたが、それだけ行動経済学はいろんな分野にいろんなアイデアを与えてくれるかも!ということで綺麗にまとめます。
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[ 2010/02/14 01:36 ] Bookレビュー | TB(0) | CM(0)

Happiness: Lessons from a New Science





なんだか最近合理性とか行動経済学方面のレビューが続く感じですw

ずいぶん前に経営系の演習で読んだことを思い出したのでレビュー





従来の経済学は合理的な個人を仮定しその効用に関する理論を構築してきた。

『財をたくさん消費できさえすればより幸せか?GDPが幸せの指標として正しいのか?』こういった批判は経済学に数多く寄せられる。また、誤解も多い。(指標としてのGDPはなぜ望ましいのか?なぜ経済成長を目指さなくてはならないのかは経済成長やら開発経済学やらではよく説明されることなので、今度記事にしたい。)



しかしながら、最近の経済学は昔よりももっともっと『幸せ』と『合理性』について深く考察している。

それは心理学や医学からの知見であり、行動経済学・神経経済学・実験経済学という形で顕在化している。これら最新の研究がどのような貢献をもたらしたのかについては『ソウルフルな経済学』の5~7章で端的にまとめられている。 

  • GDP成長率と幸福度の相関は?

  • あなたはそんなにも金持ちなのに、どうしてそんなにも不幸なの?

  • 幸福って何?

  • 経済学の抱える問題って?

  • 我々は合理的なのか?


色んな知見が得られると思う。哲学ではなくあくまでも経済学的な方向のアプローチ。英語も容易で専門知識も必要ないので専門外の方でも十分に楽しめると思う。



伝統的な経済学では合理的な個人を仮定する。日常的な感覚から言って合理的個人の仮定は直感に反するので批判も寄せられる。

コレにたいして、伝統的な経済学は、確かに現実の経済主体は合理的ではないこともあるが集計したら社会全体の平均的な行動は合理的な代表的個人に収束する、そういった非合理な行動一つ一つは誤差として捉えられると反論する。

またまた、コレにたいして行動経済学などの研究成果を利用して少数の限定合理的な経済主体が経済に存在することでマクロモデルの結果に有意な変化がもたらされると言う研究も出てきているのが面白いところですね。例えばMankiw(2001)などがあるらしいです。



とはいえ、限定合理的なモデルが経済学一般でで広く用いられているとはまだ言えていない様です。確かに代表的個人・合理的個人を仮定する論文が(おそらく)まだ大多数なんじゃないかと思います。これからの発展には目をはなせない分野だとは思います。
[ 2010/02/11 12:16 ] Bookレビュー | TB(0) | CM(0)

ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる






タイトルが実にナンセンスな感じだが、テレビで御馴染みの『経済評論家(謎)』の方々ではなく一流の『経済学者』達が最前線で何を研究しているのかが俯瞰できる良書。





経済学は今まさに黄金時代を迎えている

近年の経済学の飛躍的な進展は

  • ゲーム理論という発明

  • 計量経済学のテクニックの向上

  • より安価で高い機能を兼ね備えたコンピュータの進展


によるところが大きいと著者は言う。



開発経済学、内生的成長理論、実験経済学、神経経済学、情報の経済学、行動経済学、進化経済学…経済学のフロンティアでは今なにが起きているのかを俯瞰する。いま、経済学はこれらの分野を通してより厳密に『幸福』というものを考察してるのかもしれない。


『従来の経済学』や『経済学への偏見』によって寄せられる経済学への批判がいったい経済学の何を勘違いしていて、そしてそういった批判のどの部分は真摯に受け取るべきかも著者は教えてくれる。

『そんな抽象化で現実を分析できるのか?』
よく寄せられる批判だと思う。これに近い違和感を持つ人は是非第9章『なぜ経済学には魂があるのか』だけでも読んでもらいたい。

  • 合理的な個人の仮定は妥当か?

  • 代表的個人の仮定は妥当か?

  • 経済学は数式に頼りすぎているのか?

  • 科学的方法論で文化・社会は分析出来るの?

  • 完全情報や完全競争市場などの妥当性は?


こういった疑問や違和感に端的に答えてくれるはずだ。

 経済学者は現実の経済主体が必ずしも合理的ではないと認識している。
心理学などの知見を活かし行動経済学や実験経済学は如何に現実の経済主体が限定合理的であるかを私達に教えてくれている。もしかしたら、限定合理的な経済主体をうまく扱うモデルがこれからドンドン増えてくるかもしれない。

 経済学者は完全競争も完全情報も『現実』ではないと認識している。
それは『ベンチマーク』なのだ。多くの(特に新古典派)経済学に寄せられる批判はこういったベンチマークに寄せられていることが多い気がする。幸いにしてゲーム理論及び情報の経済学の発展で不完全競争も非対称情報下の経済も分析できるようになってきている。




◆経済学って現実的でないな~って思う学部生と経済学専攻外のかたにオススメ


経済学をかじった(かつ詰まらないなあorこれ現実的じゃないなと思った)学部生にはおすすめしたい。
なぜなら、多くの入門科目はこのベンチマークを教えることで時間上一杯一杯だからだ。もっとワクワクするトピックを取り扱うにはもっと多くを知らなくちゃいけないわけだ。

退屈である意味で試験のテクニックチックな効用最大化問題・費用最小化問題といったにとどまらず、最先端の経済学が如何に広範なトピックを扱っているか知ることが出来る。


経済学門外漢にもこの本を勧めたい。
なぜなら、経済学にまつわる多くの偏見を解いてくれる本だからだ。数式は出てこないので文科系の学生でも十分読み通せるだろう。

門外漢にも読んでもらうことを前提書かれた本だろうが、やはり前提知識がなにが問題が分からない処も出てくる。とはいえ、最先端を門外漢でもここまで分かるような形でまとめ上げた著者は凄いと思う。




◆欠点と読み方

欠点:トピックによっては冗長な所がある

読み方:興味のある章をつまみ読み。幸いにして各章ほぼ独立している。ぼくは最初の経済学史で挫折しかけた。


実はReferenceがとても充実していて経済学専攻はおいひい論文が一杯見つけられておいひいれふ^q^



◆まとめと所感

経済学のフロンティアが各章トピックごとに広く俯瞰できる良書
経済学に対する偏見が緩和するかも!?

できたら金融政策やらなんやらの動学マクロの展開もいれてほしかった所です。

とはいえこれだけ膨大なサーベイをしたとは圧巻です。

[ 2010/02/10 21:45 ] Bookレビュー | TB(0) | CM(1)

経済成長理論入門―新古典派から内生的成長理論へ






そういえばレビューしていなかったので思い立って更新。
こちらはゼミに配属されて最初に使ったテキスト

タイトルにある通りソローモデルから(簡易化された)ローマーモデルまでを扱う。経済成長理論は単体で学部レベルの単著があまり出ていないので成長論を学びたいという学部生にはオススメ出来る。

経済成長理論と言うと学部の授業だとマクロ経済学の終盤で申し訳程度で(おそらく駆け足で)取り扱われる。とまあスケジュールの兼ね合いでじっくり成長論をやるってことが授業でもあまりないだろうと思います。一方で、大学院のマクロは概してラムゼイモデルや世代重複モデルなど成長論から始まることが多いですね。


とまあ、成長論∧邦書∧入門的という集合に入るのがほとんど無いので、コンパクトにさっと成長論を齧ってみたいという意欲的な学部生にはオススメ出来ると思います。


大学院レベルになると成長論のみを扱ったテキストは増えるんですけどね(Barro,Acemoglu,Aghion-Howitt)



内容はソローモデルの導入から始まり、技術やアイデアってのが経済成長とどういった関連があるのかを説明した章を挟み、簡易化されたローマーモデルを紹介します。ソローモデル(収穫逓減)の世界から内生的成長理論(収穫逓増)の世界へと理論が広がっていくのが終えるかと思います。


惜しむらくは扱うトピックが狭いことでしょう。技術に関する内生的成長理論しか取り扱っていません。教育や公共投資なども取り扱ってみて欲しかった所。やや著者の解釈が出過ぎているところもあるとか。


とはいえコンパクトですし邦書ですし使い易い一冊ではあると思います。練習問題も各章にあります。狐につままれたような問題も無いわけではないですが、回帰とったりする問題もあったりと楽しめると思います。
[ 2010/02/01 23:01 ] Bookレビュー | TB(1) | CM(0)

7つの習慣 第一部

7つの習慣を読み始めました。全部読んでからまとめてレビューしようかとおも思ったんですが、そういった類の本でもなさそうなので、その都度思ったことを書きとどめていく形式にしようかと思います。

なにより、のっけから

インサイド・アウトのアプローチをとり、四十八時間以内に自分の勉強した内容をほかの人に分かち合う、あるいは話しあうことを前提に読んで欲しい。

あったからね。


というわけで今週は7つの習慣を読んだ感想などが連載されるかもしれません(されないかもしれませんw)


今日は第一部を読んだまとめ。
[ 2010/01/19 12:42 ] Bookレビュー | TB(0) | CM(2)
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