ぼくと経済学と時々音楽

来年から経済学大学院に入院することが決まった人のブログ

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Economic Growth




今年のゼミで使っていた成長論のテキストです!
たびたびブログにも登場していたのですがちゃんとレビューしてなかったので記事にします。


位置づけとしては学部入門レベルの経済成長理論のテキストです。

ほぼ一貫してソローモデルぐらいしか出てこないのですが、昨日レビューしたJonesとは対照的に扱っているトピックが多岐に渡ります。その意味では、分野を俯瞰する必要がある入門用のテキストとしてはかなり有用かと思います。


基本的なソローモデルから始まり、成長論ではお決まりの物的資本・人的資本・生産性などが序盤では解説されます。



この本の面白いところが先ほど書いたトピックの豊富さです。
終盤の各章ではグローバリゼーションと経済成長、政府と経済成長、文化と経済成長、環境問題と経済成長、地理や天然資源と経済成長といった標準的なテキストではあまり登場しない応用的な話題も一杯ですのでとても興味深く読めると思います。


実際にゴリゴリ大学院レベルの理論を学びたいという人にはテクニカルな面で物足りないかもしれません。
ですが、こういった色んなトピックについて興味の種を撒いておくと言うことは後に論文を書く段階になって生きてくるのではないかと思います。



実証で有名なWeilのテキストなだけあって実証例も豊富なのが嬉しいところですね^^

啓蒙の意味でも早く日本語版が出て欲しいというのが唯一惜しいところです。と言うのも、難しい内容をやりたい人は洋書をそのまま読む一方で、入門的な内容をさっとつかみたいなら日本語のほうがやっぱり楽だからです。トピックが豊富なこのテキストならなおさらです。

たぶんこう言った良質なテキストの邦訳が出ることで成長論に興味を持つ人や、経済学でこんな色んなトピックが扱えるのかと驚く人も出てくるのではないかと思います。安田先生のamazonの早く邦訳が出て欲しい洋書リストに載っているだけのことはありますね^^


とまあ今日はこんな感じで!明日はコースワークマクロの期末です嗚呼!
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[ 2010/02/02 23:17 ] Macroeconomics | TB(0) | CM(0)

上級マクロ 期末レポート

後期のコースマクロが差し迫ってきました。

後期はニューケインジアンの理論を中心に効率賃金やらサーチ、DSGEなどなど各論的にいろんな理論を学習した。期末テストはこの先生の特徴でドキュンなとんぺー経済学部の僕らのために評価の50%分が期末試験2週間前にレポートとして課されます。


期末レポートのお題になったのはこちらの論文
Bank Runs, Deposit Insurance, and LiquidityDouglas W. Diamondand Philip H. Dybvig


銀行取り付けに関しては最も有名な論文の一つだそうです。

こちらの論文を簡易化して問題を作ったみたいです(FOC求める計算はしこたま面倒だが



レポートは3期間のnon-OLGモデルです。

0期に財が1単位賦与されてそれを貯蔵したり投資したりして生涯効用を最大化する問題です。第1期に消費するタイプの経済主体と第2期に消費するタイプの経済主体が存在する。
問題は積み上げ式でだんだん論文に近づくみたいです。

1)各主体が貯蔵・投資をかってに最適に選んでね
2)第1期に証券市場が開かれるパターン。各経済主体は投資から得られる利益を証券化して売買する。
3)証券市場だけだとパレート最適じゃないので銀行をモデルに取り込む



二週間前に出題されたものの本格的にとりかかったのが一昨日…
今日もまたネルー値が…

現在(2)の段階。証券市場の一般均衡を求めようとしているんだけど何か不自然なかんじ。明日もういっかい確かめよう。平均的な投資水準って何よもう。


この問題の確信は(3)なんですけどね。銀行を経済に取り込んでから、預金引き出しに対して各プレーヤーが動行動するかナッシュ均衡やら協調の失敗やらをマクロモデルに取り込んで銀行取り付けを説明します。

はやく本題に移りたいものです。


[ 2010/01/31 23:57 ] Macroeconomics | TB(0) | CM(2)

New IS-LM モデル

今日でやっとこ通期の上級マクロが終わりました。授業の最後数回で取り扱ったのはDSGEモデル(新しいIS-LMモデル)です。

RBCモデルでは景気循環を実物要素のみに求めていたために金融政策の効果が分析できませんでした。そこでRBCモデルに価格の粘着性を色んな仮定から導入しDSGEモデルに拡張します。近年の金融政策の効果の分析は基本的にこのDSGEモデルにのっとっているのだと思います。


授業で取り扱ったモデルではBlanchard-Kiyotakiモデルを動学化する方向で組んでいきました。いつものように家計と企業の異時点間の最適化行動より一般均衡を求めます。ここら辺は式が長いだけで基本的には普通にラグランジュ未定乗数法でFOCを求める流れゴリゴリ


問題になるのが価格に関する仮定です。


授業ではベンチマークとして毎期価格改定が行える場合を見た後に、Calvo型価格設定でDSGEモデルを組んでいきました。




◆毎期価格改定ができる場合

FOCを対数線形近似しながら整理すると最終的には、各期の生産量がその気の生産性にのみ依存するという結果が導出されます。これは素朴なRBCと同じ結果です。

つまり、価格伸縮性を仮定したままBlanchard-Kiyotakiモデルを動学化すると素朴なRBCモデルになるみたいです。




◆Calvo型価格設定

ここで価格粘着性を導入します。ここでは、企業が価格を改定する機会は確率的にしか訪れないと仮定します。Calvo型での最適価格を導出。

以降が一階条件の対数線形近似の嵐⇒嵐のち、NKPCと新しいIS曲線、LM曲線を導出

モデルを解くためにはNKPCと新しいIS-LM曲線ともう一つ金融政策ルールを定義する式が必要になります。金融政策は利子率を決定するか貨幣供給量を決定するかのいずれかです。利子率決定のルールがいわゆるテイラールールです。





◆モデルを解く

NKPC、新しいIS-LM曲線、金融政策がそろったところでモデルが完成です。分析の組み方は基本的に以下の2通りです。

NKPC+新しいIS+テイラールール

NKPC+新しいLM+貨幣供給ルール

モデルを解くといってもDSGEモデルでは基本的に以降はショックに対する各変数の変動をプログラムを書いてMatlabなどでシミュレーションして動態を分析するわけです。

レジュメでは利下げ圧力のショックが加えられた場合の例が紹介されました。






◆新しいIS-LMモデルに残された課題

加藤涼著の現代マクロ経済学講義とかをぱらっと見てもらえれば載っていると思いますがDSGEモデルにおいてショックが加えられた場合、基本的に各変数はショックがあった時点で急上昇・急下落(ジャンプ)し徐々にもとの水準に戻るという動きをとります。

これが現実の変数の動きと合わないというのが問題点です。現実ではショックがあったのち各変数は徐々に反応することが多いからです。

ここらへんは、モデルが各変数においているフォワードルッキングな仮定が聞いてきているためだそうです。現実との整合性を担保するために各変数が徐々に調整されていくようにモデルをどのように拡張するのかが残された課題のようです。


と課題が残されているとはいえ、RBCでは金融政策は取り扱えないし、DSGEがだめとなったら元祖IS-LMに戻るかというとそうも行かないので現行DSGEモデルが支持を集めているらしいです。

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とやっとこDSGEのさわりのさわりが終わりました。これでGaliやら加藤やらが読みやすくなると思います^^

というかそっちでもっと詳しく掘り下げていきたいですねー!

レポートもどっちゃり出たのでがんばらねば。そちらは銀行取付に関した問題(Diamond&Dybiv)ではではノシ
[ 2010/01/20 14:18 ] Macroeconomics | TB(0) | CM(2)

動学確率的一般均衡モデルって言うとDSGEモデルっていうより難しく聞こえるよね

年明け一発目の上級マクロ受けてきました。

前日3時寝で寝過ごさないか不安だったものの、好きな授業には起きられるもんですね。何てったって今週からDSGEモデルに入るからこりゃ休んでらんないよね~。


というわけで今週からはDSGE(Dynamic Stochastic General Equilibrium)モデル


前期の授業ではラムゼイモデルを取り扱いました。後期ではBlanchard-Kiyotakiモデルなど不完全競争モデルを中心にケインジアンのモデルを取り扱ってきました。

この授業の最後でDSGEモデルを取り扱うことになったわけです。

教授曰く、RBCの拡張と言うわけでRBCでは無視していた『貨幣』といった名目的な要素も取り扱えるようになります。また、Blanchard-Kiyotakiモデルを動学化したものとも言えるそうな。




授業自体はいつものように、家計・企業のセットアップから入りまして動学的ラグランジュアンを解いてFOCを求める流れで進みました。

いつものようにFOCから異時点間の消費の限界代替率と実質利子率が等しくなる式やら、消費と余暇の限界代替率と実質賃金が等しくなる式何かが出てくると美しいよおおおおおおはあはあってなります。ならないか。


 

「正直手計算はかなりだるいけど、最初だけ君らの理解のためにゴリゴリ解きます」


やっぱりここいらのモデルを見ていると簡単なシュミレーションは出来ないとだめだなって感じます。できたらかっこいいし楽しそうだけどね!


DSGEモデルの参考書としては以下が挙げられていました。





Woodfordはだいぶ巨大であれを読み通すとかやばそうだなって感じ。Galiがコンパクトにまとまってそうでヨサゲでした。

日本語だと加藤氏の本かな。第一章のRBCからDSGEへの流れなんかしゃくしゃく読めて面白いしためになるね。





実は今週は導入と各主体の最適化で終わったので来週は一般均衡に移ります。
[ 2010/01/07 20:06 ] Macroeconomics | TB(0) | CM(0)

上級マクロ授業メモ: Shapiro-Stiglitzモデル、Stiglitz-Weissモデル、CSVアプローチ

久々の授業メモ

まあ週1だからね。まとめて行くよ。


キーワード:Shapiro-Stiglitzモデル、Stiglitz-Weissモデル、CSVアプローチ、効率賃金、サーチ理論、非対称情報、信用割り当て
[ 2009/12/16 13:40 ] Macroeconomics | TB(0) | CM(0)
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